2021年01月04日
「大卒は仕事ができない」のか?
この言葉、たまに聞きますよね。
大抵は、大卒(大学院卒)以外の人から発せられるのでしょうか。
これ、「仕事」の定義にもよるんでしょうね。
「仕事」って、何ですか?
私が、最初に入った会社と、次に入った会社(塾)で、「以前、早稲田を出たのに、仕事ができない奴がいて、、、」という話を聞きました(2人とも、すでに辞めてました)。
よくよく話を聞いてみると、フロッピーに残っていたデータを消してしまったり、出したものを元に戻さない(ADHDか?)というレベル。
そんなの、他の人がフォローしてやれよ、と思う。
また、誤字脱字が多いとか、数字に間違いがあるとか、、、。
そんなの、他の人がフォローしてやれよ、と思う。
新人に任せる仕事なんて、ミスったって会社にとっては大した怪我にはならないものばかりでしょう。
確かに、数字の間違いは致命傷になることもありうるけど、そんなに重要なものなら、上司もチェックするでしょう。
この程度で、「仕事ができない」とは、、、(タメ息)。
人は多彩な能力を持っており、たまたま最初に配属されたところですぐに適応できないからと言って、「仕事ができない」とは、早急すぎませんかね。
営業の場合、数字が上がらないと経営が立ちいかないので、確かに大問題だが、、、。
そんなの、採用する際に、見極めろよな、と思います。
私、ハウスメイカに勤めている時、研修時に「ちょっと見て話をすれば、『契約が上がりそうな人』ってわかりそうな気がするんですけど、何でそうでない人まで採用するんですか?」と質問したことがあります。
その答えは。
「採用時には、分からない」
って。
「分からない人を、面接官にするなよ!」って話ですよね。
相手だって、人生賭けて面接受けてきているのに。
私がそのハウスメイカで一次面接官をしている時。
「この人は絶対契約が上がる!」という人がいました。
吉野家の店長をしていて、元ボクサー(私みたい)。
でも、一匹狼で、飲み会には絶対参加しない。
私は、「入って欲しい」と猛プッシュしましたが、2次面接で、「協調性がない」と落とされておりました(泣)。
協調性、必要か?
契約が上がられなければ、生き残れないんだから、協調性よりも、契約を上げる能力の方が大切だと思うぞ。
所長は後で、「ハングリーな一匹狼ばっかり揃えても」と言っておりました。
(「ばっかり」って、私を指してたんですかね!?)
その他、あまり詳しいことは書けないのですが、面接に来た方が、ある病気をお持ちで、雰囲気が暗い。
奥さんもいるとのことで、何とかしてあげたいと思い「正直言って、私はあなたが入社して契約を上げられるとは思いませんが、2次面接に進めることはできます。どうしますか?」と意向を聞いたら。
「哲人さんの話はよく分かりました。辞退します」とのこと。
面接の段階で、しっかりと「見極めて」上げることが大切だと思う。相手のためにも。
「仕事ができる」の話に戻って。
現場レベルの仕事で、「できる」「できない」って、ちょっとレベル低くありませんかね。
この種の「評価」は、だいたい本人と同レベルの人間がするもので、、、。
少し、抽象度を上げてみましょう。
「仕事の割り振りをきちんとできて、部下をきちんと育成できる」となると、会社では少し上の位になるのでしょうか。
でも、これも所詮は「担当者の仕事」レベルですよね。
もう少し抽象度を上げて、「優先順位を的確に判断できる」というのはどうでしょうか。
これであれば、経営者を含め、あらゆる階層に当てはまりそうですね。
さて、「経営者」になると、担当者の様に、明確な役割はありません。
強いて言えば、「利益を上げること」になるのでしょうか。
極めて抽象度の高い役割を任されることになります。
利益を上げるためにしなければならないことは、無数にあります。
担当なんてないのです。
だから、「担当者レベル」でみた仕事の「できる」「できない」なんて、ごく些細なこと(何しろ、その担当者レベルにしか当てはまらないんですから)。
全て仕事の一部に過ぎません。
そもそも、人は何のために仕事をするのか。
それは、人それぞれでしょうけど、、、。
ざっくりまとめてしまえば、「生活のため」。
もっとはっきり言ってしまえば、「お金を稼ぐため」。
自分の時間をキャッシュに変えることこそ、仕事の本質ではないでしょうか(非営利法人に勤めている人、例えば大学教授も、給料がもらえなければ、辞めてしまうでしょう)。
では、話を「お金を稼ぐ」に絞って、「高卒」と「大卒(大学院卒)」の、生涯賃金を比べてみましょう。
後者の方が、労働期間が短いにも関わらず。6千万円ほど高いです。
短い時間で、多くの賃金を稼いでいるのですから、大卒(大学院卒)の方が、「仕事ができる」という結論にならないでしょうか。
個別に見ていけば、ちょっとした例外はあるでしょうが、対立軸を作って、ざっくりまとめてしまうと、こういう結論になります。
「あいつは東大卒なのに仕事ができない」とか、最初に出てきた「早稲田を出ているのに仕事ができない」というのは、もともと、「そういう人たちは、並の人よりも仕事ができる」という前提があってのことではないでしょうか。
いやいや、現場の仕事は、長くやっている人の方が有利ですよ。
東大を出たばかりの人より、中卒で大工をやっている人の方が、板をまっすぐ切れるのと同じ理屈です。
「大学の勉強は、社会では役に立たない」なんて話を聞きます。
「中学で習う方程式ですら、社会に出たら使わない」とも。
こういう発言をすること自体が、その人が思考の抽象化が不十分であることを露呈しております。
なぜならば、現場の作業という極めて個別具体的な事象を論えて判断しているからです。
もっと抽象化して考えることは出来ないでしょうか。
では、企業はなぜ、大卒を、そしてできれば、有名大学を出ている人材を取りたがるか。
事務作業が早いとか、数字を間違えないからではないんですよ。
会社の中で、地位が上がるごとに、「抽象化能力」が必要になるからです。
大学時代の友人で、父親が高卒たたき上げの建築士の父を持つ友人がいましたが、、、。
その友人は、父親のことをとても尊敬していましたが、父に「大卒のやつの方が、後々伸びるんだよ」と言われたそうです。
それは、こんな背景があるからなんでしょうね。
家庭の事情で、進学出来ない人もいるのかも知れませんが、そういう人は、悔しさをバネにして社会で大きく羽ばたくのではないでしょうか。
幾つになっても勉強。
私は、そう思います。




机の上と本棚。
やることが多過ぎて、、、。
釣哲人
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大抵は、大卒(大学院卒)以外の人から発せられるのでしょうか。
これ、「仕事」の定義にもよるんでしょうね。
「仕事」って、何ですか?
私が、最初に入った会社と、次に入った会社(塾)で、「以前、早稲田を出たのに、仕事ができない奴がいて、、、」という話を聞きました(2人とも、すでに辞めてました)。
よくよく話を聞いてみると、フロッピーに残っていたデータを消してしまったり、出したものを元に戻さない(ADHDか?)というレベル。
そんなの、他の人がフォローしてやれよ、と思う。
また、誤字脱字が多いとか、数字に間違いがあるとか、、、。
そんなの、他の人がフォローしてやれよ、と思う。
新人に任せる仕事なんて、ミスったって会社にとっては大した怪我にはならないものばかりでしょう。
確かに、数字の間違いは致命傷になることもありうるけど、そんなに重要なものなら、上司もチェックするでしょう。
この程度で、「仕事ができない」とは、、、(タメ息)。
人は多彩な能力を持っており、たまたま最初に配属されたところですぐに適応できないからと言って、「仕事ができない」とは、早急すぎませんかね。
営業の場合、数字が上がらないと経営が立ちいかないので、確かに大問題だが、、、。
そんなの、採用する際に、見極めろよな、と思います。
私、ハウスメイカに勤めている時、研修時に「ちょっと見て話をすれば、『契約が上がりそうな人』ってわかりそうな気がするんですけど、何でそうでない人まで採用するんですか?」と質問したことがあります。
その答えは。
「採用時には、分からない」
って。
「分からない人を、面接官にするなよ!」って話ですよね。
相手だって、人生賭けて面接受けてきているのに。
私がそのハウスメイカで一次面接官をしている時。
「この人は絶対契約が上がる!」という人がいました。
吉野家の店長をしていて、元ボクサー(私みたい)。
でも、一匹狼で、飲み会には絶対参加しない。
私は、「入って欲しい」と猛プッシュしましたが、2次面接で、「協調性がない」と落とされておりました(泣)。
協調性、必要か?
契約が上がられなければ、生き残れないんだから、協調性よりも、契約を上げる能力の方が大切だと思うぞ。
所長は後で、「ハングリーな一匹狼ばっかり揃えても」と言っておりました。
(「ばっかり」って、私を指してたんですかね!?)
その他、あまり詳しいことは書けないのですが、面接に来た方が、ある病気をお持ちで、雰囲気が暗い。
奥さんもいるとのことで、何とかしてあげたいと思い「正直言って、私はあなたが入社して契約を上げられるとは思いませんが、2次面接に進めることはできます。どうしますか?」と意向を聞いたら。
「哲人さんの話はよく分かりました。辞退します」とのこと。
面接の段階で、しっかりと「見極めて」上げることが大切だと思う。相手のためにも。
「仕事ができる」の話に戻って。
現場レベルの仕事で、「できる」「できない」って、ちょっとレベル低くありませんかね。
この種の「評価」は、だいたい本人と同レベルの人間がするもので、、、。
少し、抽象度を上げてみましょう。
「仕事の割り振りをきちんとできて、部下をきちんと育成できる」となると、会社では少し上の位になるのでしょうか。
でも、これも所詮は「担当者の仕事」レベルですよね。
もう少し抽象度を上げて、「優先順位を的確に判断できる」というのはどうでしょうか。
これであれば、経営者を含め、あらゆる階層に当てはまりそうですね。
さて、「経営者」になると、担当者の様に、明確な役割はありません。
強いて言えば、「利益を上げること」になるのでしょうか。
極めて抽象度の高い役割を任されることになります。
利益を上げるためにしなければならないことは、無数にあります。
担当なんてないのです。
だから、「担当者レベル」でみた仕事の「できる」「できない」なんて、ごく些細なこと(何しろ、その担当者レベルにしか当てはまらないんですから)。
全て仕事の一部に過ぎません。
そもそも、人は何のために仕事をするのか。
それは、人それぞれでしょうけど、、、。
ざっくりまとめてしまえば、「生活のため」。
もっとはっきり言ってしまえば、「お金を稼ぐため」。
自分の時間をキャッシュに変えることこそ、仕事の本質ではないでしょうか(非営利法人に勤めている人、例えば大学教授も、給料がもらえなければ、辞めてしまうでしょう)。
では、話を「お金を稼ぐ」に絞って、「高卒」と「大卒(大学院卒)」の、生涯賃金を比べてみましょう。
後者の方が、労働期間が短いにも関わらず。6千万円ほど高いです。
短い時間で、多くの賃金を稼いでいるのですから、大卒(大学院卒)の方が、「仕事ができる」という結論にならないでしょうか。
個別に見ていけば、ちょっとした例外はあるでしょうが、対立軸を作って、ざっくりまとめてしまうと、こういう結論になります。
「あいつは東大卒なのに仕事ができない」とか、最初に出てきた「早稲田を出ているのに仕事ができない」というのは、もともと、「そういう人たちは、並の人よりも仕事ができる」という前提があってのことではないでしょうか。
いやいや、現場の仕事は、長くやっている人の方が有利ですよ。
東大を出たばかりの人より、中卒で大工をやっている人の方が、板をまっすぐ切れるのと同じ理屈です。
「大学の勉強は、社会では役に立たない」なんて話を聞きます。
「中学で習う方程式ですら、社会に出たら使わない」とも。
こういう発言をすること自体が、その人が思考の抽象化が不十分であることを露呈しております。
なぜならば、現場の作業という極めて個別具体的な事象を論えて判断しているからです。
もっと抽象化して考えることは出来ないでしょうか。
では、企業はなぜ、大卒を、そしてできれば、有名大学を出ている人材を取りたがるか。
事務作業が早いとか、数字を間違えないからではないんですよ。
会社の中で、地位が上がるごとに、「抽象化能力」が必要になるからです。
大学時代の友人で、父親が高卒たたき上げの建築士の父を持つ友人がいましたが、、、。
その友人は、父親のことをとても尊敬していましたが、父に「大卒のやつの方が、後々伸びるんだよ」と言われたそうです。
それは、こんな背景があるからなんでしょうね。
家庭の事情で、進学出来ない人もいるのかも知れませんが、そういう人は、悔しさをバネにして社会で大きく羽ばたくのではないでしょうか。
幾つになっても勉強。
私は、そう思います。




机の上と本棚。
やることが多過ぎて、、、。
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